導入：公衆衛生を揺るがす「自然免疫」論の危険性
今日の日本社会において、健康と医療に関する情報は多岐にわたり、時に相反する主張が飛び交っています。「子どものワクチン接種は本当に必要なのか？」「自然に病気にかかって免疫をつけた方が強いのではないか？」といった疑問は、多くの親が抱く共通の不安かもしれません。しかし、こと公衆衛生と感染症の分野においては、科学的根拠に基づかない言説が、社会全体に甚大なリスクをもたらす可能性があります。
本記事では、参政党の神谷宗幣代表が表明した「子どもに麻疹ワクチンを打たせていない。罹って免疫をつければいい」という発言に焦点を当て、この主張が科学的にいかに危険であり、公衆衛生上看過できないリスクを孕んでいるかを深掘りします。結論から述べれば、麻疹のような致死性・重篤な後遺症リスクの高い感染症に対し、「罹って免疫をつける」という選択は、個人にとっても社会にとっても極めて危険な「賭け」であり、医学的・公衆衛生的に容認されるものではありません。 ワクチン接種による免疫獲得は、感染症の脅威から個人と社会を守る、科学に基づいた最も安全で効果的な手段であるという専門家の強い警鐘を、具体的なデータと理論、歴史的背景を交えて詳細に解説していきます。この記事を通じて、読者の皆様が、科学的根拠に基づいた賢明な判断を下すための確かな知見を得られることを願います。
1. 政治家の発言が公衆衛生に与える影響：参政党・神谷氏のワクチンに関する主張
近年、特定の政治的立場から、従来の医療や科学的知見とは異なる主張が展開されるケースが増えています。その中でも、参政党の神谷宗幣代表による子どもへのワクチン接種に関する発言は、公衆衛生の専門家から強い懸念をもって注視されています。
参政党は、2020年4月に神谷宗幣氏を中心に結党され、2022年の参院選で約177万票を獲得し、神谷氏が比例区から当選した国政政党です。
2020年4月に神谷宗幣を中心に結党され、2022年の参院選で約177万票を集めて神谷が比例区から当選し、国政政党となった。2024年の衆院選では比例で3議席を獲得し …
引用元: 参政党 – Wikipedia
このような政治的影響力を持つ立場からの発言は、公衆衛生における意思決定、特に子どもの健康に関する親の選択に大きな影響を与える可能性があります。SNS上での複数の投稿によると、神谷氏は以下のようなスタンスを取っているとされています。
- 麻疹（はしか）や水痘（水ぼうそう）のワクチンは子どもに打たせていない。
- 「罹ってこい！免疫つけてこい！」という考え方。
- 「混合ワクチンで一気に数種類は打ち過ぎ」
- 「ワクチンが発達障害の原因とも言われている」
神谷やばい。 水痘も麻疹も、子どもにワクチン打ってないらしい。 「罹ってこい！免疫つけてこい！」ってスタンスとか……。 こんな人がトップの参政党が与党になったら、
引用元: むうみん (@moomin0615) / Posts / X参政党・神谷 「子供はワクチン打ち過ぎ」 ・混合ワクチンで一気に数種類は打ち過ぎ ・ワクチンが発達障害の原因とも言われている ヤバ過ぎだ…
引用元: thmonk (@thmonk_pf) / Posts / X
これらの発言は、個人の選択の自由を主張するかのようにも聞こえますが、その背景には科学的根拠に乏しい情報が混在しており、公衆衛生の専門家からは強い懸念が示されています。特に「罹って免疫をつけろ」という麻疹に対する考え方は、後述するように、その疾病の特性を鑑みると極めて危険な推奨です。また、「混合ワクチンは打ち過ぎ」や「発達障害の原因」といった主張は、長年にわたる科学的検証によって否定されてきた反ワクチン論の典型的な論点であり、人々の不安を不当に煽りかねません。政治家が、専門的な知識と責任をもって公衆衛生に関する情報を発信することの重要性が、改めて浮き彫りになっています。
2. 解剖学的視点から見た麻疹の脅威：なぜ「罹って免疫」は危険なのか？
「自然に罹患して免疫を獲得する」という考え方は、一見すると自然なプロセスのように聞こえるかもしれません。しかし、麻疹（はしか）のような感染症においては、この選択は生命を脅かす非常に危険な賭けであり、科学的に推奨されるものではありません。麻疹は、その病原性、感染力、そして重篤な合併症のリスクから、単なる「子どもがかかる病気」として軽視できるものでは決してありません。
2.1 麻疹の驚異的な感染力と発症リスク
麻疹ウイルスの基本再生産数（R0値）は一般的に12～18とされ、これは新型コロナウイルス（R0値2～5程度）やインフルエンザウイルス（R0値1～2程度）と比較しても格段に高い数値です。R0値が高いほど、感染者が免疫を持たない集団にウイルスを広げる能力が強いことを意味します。この極めて高い感染力は、以下の引用が示すように、ワクチン未接種者がウイルスと接触した場合の「ほぼ100％発症」という現実を招きます。
免疫を持っていない人が感染するとほぼ100％発症します
引用元: 「はしか」患者3人同じ新幹線で感染…専門家は「氷山の一角」と …
この「ほぼ100％発症」という事実は、個人の「自然に任せる」という選択が、即座に自身の健康を危険に晒すことを意味します。ウイルスは主に空気感染、飛沫感染、接触感染で広がり、感染者の咳やくしゃみだけでなく、感染者が立ち去った後の空間に漂うウイルスを吸い込むだけでも感染する可能性があります。このため、麻疹の患者は、発疹出現の数日前から発疹が消失するまで感染力を持つ期間があり、本人が発症を自覚する前からウイルスを周囲に拡散してしまうため、感染拡大を制御するのが非常に困難です。
2.2 麻疹がもたらす重篤な合併症と後遺症
麻疹は単なる発疹と発熱で終わる病気ではありません。ウイルスは全身の細胞に感染し、特に呼吸器系、消化器系、中枢神経系に大きなダメージを与えます。その合併症は多岐にわたり、X（旧Twitter）の投稿で専門家が警鐘を鳴らすように、「死ぬ」「重い症状や後遺症」「周囲への影響」といった深刻な結果を招きます。
「麻疹は自然に罹ったら良い」みたいなことを言ってる国会議員が居るようですが、それは感染した際の「死ぬ」「重い症状や後遺症」「周囲へ…
[引用元: mikkoro (@PdDk9qyJdC2Dt0v) / Posts / X]
具体的な合併症としては、以下が挙げられます。
- 肺炎: 麻疹による最も一般的な死因の一つです。麻疹ウイルス自体が肺炎を引き起こすこともあれば、免疫力が低下したところに細菌の二次感染が起こり、重篤な細菌性肺炎を発症することもあります。
- 中耳炎: 乳幼児に多く見られ、放置すると難聴の原因となることがあります。
- 脳炎（急性散在性脳脊髄炎、ADEM）: 麻疹ウイルス感染後に、免疫反応が脳や脊髄を攻撃することで発症します。発熱、意識障害、痙攣、麻痺などを引き起こし、約15%が死亡、約25%に重い後遺症を残します。
- 亜急性硬化性全脳炎（SSPE: Subacute Sclerosing Panencephalitis）: これは麻疹の最も恐ろしい合併症の一つです。麻疹ウイルスに感染してから数年後（通常は5〜10年後）に発症する進行性の神経疾患で、知能障害、運動障害、痙攣などが現れ、最終的には死に至ります。発症率は麻疹罹患者10万人に1人程度とされていますが、現在の医療では有効な治療法がなく、発症すれば必ず死に至る、非常に悲劇的な病気です。このSSPEは、自然感染によってのみ引き起こされるリスクであり、ワクチン接種では発生しません。
これらのリスクを考慮すると、「罹って免疫をつける」という選択は、自分の子どもを肺炎、脳炎、あるいは数年後の死へと導くSSPEといった不可逆的な健康被害の危険に晒すことを意味します。
2.3 社会全体への影響：「氷山の一角」としての感染拡大
麻疹の高い感染力は、個人の選択が社会全体に波及する可能性を強く示唆しています。最近の事例として、同じ新幹線に乗車していた麻疹患者3人が感染したという報道は、麻疹の感染力の強さと、わずかな接触でも感染が広がりうる現実を如実に示しています。
「はしか」患者3人同じ新幹線で感染…専門家は「氷山の一角」と指摘、対策は？
[引用元: 「はしか」患者3人同じ新幹線で感染…専門家は「氷山の一角」と …]
専門家がこれを「氷山の一角」と指摘するのは、表面化した感染者数よりもはるかに多くの潜在的な感染経路や、未診断の感染者が存在しうることを意味します。もしワクチン接種率が低下し、麻疹に対する集団免疫が失われれば、過去に克服されたはずのこの恐ろしい感染症が再びパンデミック（世界的な大流行）を引き起こし、免疫を持たない乳幼児、高齢者、妊婦、そして免疫不ん全状態の患者など、最も脆弱な人々を襲う可能性があります。これは、個人の「自由な選択」という枠を超え、社会全体の公衆衛生システムを脅かす深刻な問題へと発展するのです。
3. 科学的根拠に基づくワクチン評価：専門家が警鐘を鳴らす理由
神谷氏の発言に見られるような主張は、長年にわたり科学界によって否定されてきた反ワクチン論に根ざしており、その危険性について専門家は強い警鐘を鳴らしています。ワクチンは人類が感染症の脅威と戦うために開発してきた「叡智」であり、その効果と安全性は厳格な科学的検証と臨床試験によって確立されています。
3.4 ワクチンメカニズムと安全性：なぜ「打ち過ぎ」ではないのか？
「混合ワクチンで一気に数種類は打ち過ぎ」という主張は、子どもの免疫システムが複数の抗原（病原体の成分）に同時に対応できないという誤解に基づいています。しかし、人間の免疫システムは生まれながらにして膨大な数の抗原に対応する能力を持っています。乳幼児は日常生活の中で、ワクチンに含まれる抗原数よりもはるかに多くの微生物（細菌やウイルス）に常に曝されており、それらに対して同時に免疫応答を形成しています。例えば、生後数か月の乳児の血液中には、約100億種類の異なる抗体を生成できる能力があると言われています。
麻疹、おたふく風邪、風疹の3種混合ワクチン（MMRワクチン）のような生ワクチンは、弱毒化されたウイルスを体内に導入することで、実際の感染症にかかることなく、安全かつ効果的に免疫を誘導します。この免疫応答は、自然感染で得られる免疫と同等か、それに近い持続性を持つとされていますが、自然感染が伴う致命的なリスクは回避できます。ワクチンの安全性は、開発段階の厳格な臨床試験、そして導入後の継続的な市販後調査（日本のPMDAや世界のWHO、CDCなどによる安全性監視システム）によって厳しく監視されています。重篤な副反応は極めて稀であり、そのリスクは麻疹に自然感染するリスクと比較すれば、はるかに低いことが科学的に繰り返し証明されています。
3.5 「ワクチンが発達障害の原因」という誤情報と科学的否定
「ワクチンが発達障害の原因とも言われている」という主張は、反ワクチン運動の最も根深い誤情報の一つです。この主張は、1998年にイギリスの医師アンドリュー・ウェイクフィールドが発表した、MMRワクチンと自閉症の関連性を示唆する論文に端を発します。しかし、この論文はデータ改ざんが発覚し、後に完全に撤回され、ウェイクフィールド医師は医師免許を剥奪されました。
その後、世界中の科学者や医療機関が大規模な疫学調査を実施しましたが、MMRワクチンと自閉症の間に因果関係がないことが、数々の研究によって繰り返し、かつ決定的に示されています。米国疾病対策センター（CDC）、世界保健機関（WHO）、日本の厚生労働省など、世界中の主要な保健機関がこの科学的コンセンサスを支持しています。
大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授が、新型コロナワクチンに関する誤情報について指摘しているように、「科学的根拠に乏しい情報が多い」という現状は、ワクチン全般に関する議論にも当てはまります。
新型コロナワクチンに関するネガティブな情報が出回っている。その中には、「日本人の超過死亡の大半がコロナワクチン関連死」「mRNAワクチンのスパイク蛋白は毒」「レプリコンワクチン接種者は周囲の人に感染させる」といった科学的根拠に乏しい情報も多い。ジャーナリストの岩澤倫彦さんが取材した――。（前編／全2回）
引用元: ｢コロナワクチンで50万人が死亡｣｢日本で人体実験している｣…反ワク …
このような科学的根拠に乏しい情報が、人々の間に不安や不信感を植え付け、子どもたちの健康を守るための最も効果的な手段であるワクチン接種の忌避につながることは、公衆衛生上極めて深刻な問題です。
3.6 集団免疫（Herd Immunity）の重要性
ワクチンの効果は、接種者個人の保護にとどまりません。社会全体で多くの人が免疫を持つことで、感染症が広がるのを防ぐ「集団免疫（herd immunity）」が形成されます。麻疹のような感染力の高い疾病の場合、集団免疫を維持するためには、人口の95%以上が高いレベルの免疫を持つ必要があるとされています。
この集団免疫は、病気やアレルギーでワクチンを接種できない乳幼児、免疫不全の患者、高齢者、妊婦など、個人ではワクチンで自分を守ることができない最も脆弱な人々を間接的に保護する、いわば「社会の安全網」としての役割を果たします。もしワクチン接種率が低下すれば、この集団免疫が損なわれ、感染症が再び流行しやすくなります。それは、個人の「自由な選択」が、社会全体の健康と安全を危険に晒すことになりかねないという、公衆衛生における倫理的側面を強く浮き彫りにします。
小児科医からの以下の厳しい意見は、まさにこの公衆衛生上の倫理的責任を強調するものです。
子どものワクチンに軽率に口出すようになったらマジで人類の敵なのよ
[引用元: にゃむにょん@のんびりしょうにかい (@nyamnyam_nyooon …) / Posts / X]
この言葉は、子どもたちの命と未来を守る責任を負う医療従事者の切実な叫びであり、科学的根拠に基づかない主張が社会にもたらす潜在的な危険性を示しています。
4. 情報化社会における挑戦：誤情報との向き合い方と責任ある情報発信
現代社会は、インターネットやソーシャルメディアを通じて情報が瞬時に拡散される時代です。この利便性の裏側には、誤った情報や科学的根拠のない主張が容易に広まり、人々の意思決定に影響を与えるという危険性が潜んでいます。特に、子どもの健康や公衆衛生といった重要なテーマにおいては、情報の正確性が社会の安全に直結します。
4.1 誤情報の拡散メカニズムと心理的要因
神谷氏の発言のような「ワクチンを打たない方が良い」といった主張が拡散される背景には、いくつかの心理的、社会的な要因が存在します。
- 信頼の危機と権威への不信: 既存の医療システムや政府に対する不信感が、科学的根拠の有無にかかわらず、異なる意見に傾倒する土壌を作り出すことがあります。
- 認知バイアス: 人は自分の既存の信念や意見を裏付ける情報をより重視し、反する情報を軽視する傾向（確証バイアス）があります。また、鮮烈な物語や個人の体験談は、統計的なデータよりも強く記憶に残りやすい（利用可能性ヒューリスティック）ため、少数の副反応事例が全体のリスクを過大評価させる原因となることがあります。
- エコーチェンバー現象とフィルターバブル: SNSなどのアルゴリズムは、利用者が興味を持つ可能性のある情報を優先的に表示するため、結果として自分と似た意見ばかりに触れる環境（エコーチェンバー）に閉じこもりがちになり、多様な視点や科学的コンセンサスから遠ざかることがあります。
4.2 公衆衛生における政治家の責任と情報リテラシーの重要性
公衆衛生に関する議論においては、特に政治家や著名人といった影響力を持つ人々の発言は、社会に与えるインパクトが非常に大きいものです。彼らの言葉は、多くの人々の行動や考え方に影響を与え、時には国民の健康を左右する可能性すらあります。このため、影響力を持つ人々には、科学的根拠に基づいた正確な情報を発信し、公衆衛生の原則を尊重する重い責任が伴います。科学的知見を無視した発言は、国民の命と健康を危険に晒すだけでなく、社会全体の信頼を損ない、医療制度の維持にも悪影響を及ぼしかねません。
私たち市民一人ひとりにも、情報リテラシーの向上が強く求められています。インターネット上の情報を鵜呑みにせず、常に「なぜ？」と問いかけ、情報の出所、内容の正確性、科学的根拠の有無を批判的に評価する能力を養うことが不可欠です。信頼できる情報源（世界保健機関WHO、各国の厚生労働省や疾病対策センター、確立された医学会や専門家組織など）を参照し、感情的な訴えではなく、具体的なデータや事実に基づいた議論に耳を傾けるように心がけるべきです。
結論：未来世代の健康と社会の安全を守るための科学的選択
参政党・神谷宗幣代表の「子どもに麻疹ワクチンを打たせていない。罹って免疫をつければいい」という発言は、個人の医療選択の自由という側面から議論されることもあるかもしれません。しかし、本記事で深く掘り下げてきたように、麻疹が持つ極めて高い致死性、重篤な合併症（肺炎、脳炎、そして不可逆的なSSPEなど）のリスク、さらには社会全体への感染拡大とその公衆衛生上の甚大な負荷を考慮すると、「罹って免疫をつける」という選択は、あまりにも危険な「賭け」であり、医学的・公衆衛生的に決して推奨されるべきものではありません。
ワクチンは、数世紀にわたる人類の科学的探究と医療技術の結晶です。その開発と普及は、かつて多くの命を奪い、社会を混乱に陥れた感染症の脅威を劇的に減少させ、平均寿命を延ばし、子どもたちが健康に成長できる社会を築き上げる上で不可欠な役割を果たしてきました。麻疹やその他の予防接種可能な感染症に対するワクチンは、個人の命と健康を守るだけでなく、集団免疫を通じて、乳幼児や免疫不全者など、自力で免疫を獲得できない最も脆弱な人々をも守るという、社会的な責任と連帯の象徴でもあります。
現代の情報化社会において、科学的根拠に乏しい情報や誤った言説が瞬時に拡散される中で、私たち一人ひとりには、冷静に情報を判断し、客観的な事実に基づいて賢明な選択を行う力が強く求められています。特に、公衆衛生に影響を与える立場にある人々は、その影響力の大きさを自覚し、科学的コンセンサスに沿った、責任ある情報発信を行うべきです。
未来世代の健康と社会の持続可能な発展を守るために、私たちは感情や特定の意見に流されることなく、科学的根拠に基づいた正しい知識を身につけ、信頼できる専門家の見解に耳を傾け、ワクチン接種という確かな医療の恩恵を享受していくことが、今、最も強く求められています。これが、私たち一人ひとりができる、最も確かな「未来への投資」であり、より強く、より安全な社会を築き上げるための基盤となるでしょう。
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