2025年7月21日、日本の政治に大きな衝撃が走っています。前日20日に投開票が行われた第27回参議院選挙において、与党である自民党と公明党が改選議席を大きく減らし、非改選議席を含めた参議院全体で過半数を割り込むことが確実となりました。これにより、自民党を中心とする政権が衆議院・参議院の両院で過半数割れとなる「少数与党」の状態に陥るのは、1955年の自民党結党以来、初めてのこととなります。
この歴史的な選挙結果は、現政権、ひいては今後の日本の政治運営に計り知れない影響を与えることになります。
参院選、与党が歴史的大敗:JNN予測で自民33、公明8
2025年7月20日に実施された第27回参議院選挙は、改選定数124議席(選挙区74、比例代表50)に加え、東京選挙区の欠員補充1議席を加えた計125議席を争う戦いとなりました 引用元: 参議院選挙、自民・公明大敗で過半数割れ 衆参両院ともに少数与党 – 日本経済新聞。
各社の報道およびJNNの午後8時時点の議席予測によると、与党である自民党は33議席、公明党は8議席に留まり、合計で41議席となる見通しです。これは、自民党が1989年に記録した過去最低の36議席を下回る可能性を示唆しており、まさに「歴史的大敗」と言えるでしょう 引用元: 【速報】自民が歴史的大敗 自公で過半数割れの見通し 国民・参政が躍進【参議院選挙2025】(TBS NEWS DIG)|dメニューニュース。自民党総裁である石破首相は、今回の参院選で与党として50議席の確保を目標に掲げていましたが、その目標を大きく下回る結果となりました 引用元: 日本で参院選、自公の過半数維持は微妙な情勢(BBC News) – Yahoo!ニュース。
戦後初、「衆参ともに少数与党」の未曾有の事態へ
今回の選挙結果がもたらす最も重大な意味は、自民党が1955年の結党以来、初めて衆議院と参議院の両方で過半数割れとなる「少数与党」政権に転落することです 引用元: 参議院選挙、自民・公明大敗で過半数割れ 衆参両院ともに少数与党 – 日本経済新聞。これは日本の戦後政治史上、前例のない事態であり、国の運営に大きな影響を与えることが確実視されています 引用元: 【速報】自民が歴史的大敗 自公で過半数割れの見通し 国民・参政が躍進【参議院選挙2025】(TBS NEWS DIG)|dメニューニュース。
これまでの「ねじれ国会」は、通常、衆議院と参議院の多数派が異なる状態を指し、参議院が与党の法案を否決するなどして政権運営に支障をきたすことがありました。しかし、今回は両院で与党が過半数を失うため、法案の成立や予算の承認が極めて困難になる可能性が高まります。
少数与党とは:議会において、政府を構成する政党(または連立政党)の議席数が過半数に満たない状態を指します。この状態では、政府が提出する法案や予算案を可決するために、常に野党の協力や妥協が必要となり、政権運営の安定性が大きく損なわれるのが一般的です。
石破首相の進退と激動の政局
今回の歴史的敗北を受け、石破首相の進退問題が喫緊の焦点となっています。選挙結果が判明した20日夜には、自民党の森山幹事長が「責任の取り方について石破首相と協議したい」との意向を表明しました。一方で、石破首相自身は続投の意向を示しているとの情報も出ており、今後の政権の行方は依然として不透明です
選挙結果について自民党・森山幹事長「責任の取り方について石破首相と協議したい」 #政治 https://t.co/AP8pDQ9xvT
— オレ的ゲーム速報@刃 (@Jin115) July 20, 2025
【速報】石破首相、続投の意向! #政治 https://t.co/Ynn3ZdDoI5
— オレ的ゲーム速報@刃 (@Jin115) July 20, 2025
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石破首相は2024年9月の自民党総裁選で選出されたばかりであり 引用元: 【詳しく】自民新総裁に石破茂氏 高市氏を抑え選出 | NHK、短期間での政権交代となるか、あるいは困難な少数与党政権を石破首相がどのように乗り切ろうとするのか、国内外から注目が集まります。
野党の躍進と多極化する政治情勢
与党の歴史的敗北の裏で、野党は議席数を伸ばしました。特に、国民民主党が目標を上回る17議席を獲得し、参政党も16議席を獲得して大きく躍進したことが報じられています。立憲民主党も議席を増やし、今後の国会運営において、これらの野党勢力がこれまで以上に重要な役割を担うことになります 引用元: 【速報】自民が歴史的大敗 自公で過半数割れの見通し 国民・参政が躍進【参議院選挙2025】(TBS NEWS DIG)|dメニューニュース。
これにより、従来の二大政党制に近い構図から、複数の政党が影響力を持つ多極的な政治情勢へと移行する可能性があります。政権は、法案可決のために野党との個別協議や連携を強化する必要に迫られ、より複雑で合意形成に時間を要する国会運営となるでしょう。
結論:日本の政治は新たな局面へ
今回の参議院選挙の結果は、日本の政治史に深く刻まれることになるでしょう。自民党結党以来の衆参両院での過半数割れという未曾有の事態は、単なる政権運営の困難さにとどまらず、政策決定の遅延や政治的空白を生み出す可能性も孕んでいます。
国民の政治への強い不満や変化への期待が、今回の選挙結果に明確に表れたと言えます。今後は、少数与党政権がどのように難局を乗り越え、国民の負託に応えていくのか、あるいは新たな政治的枠組みが生まれるのか、その動向から目が離せません。
この歴史的転換点において、日本の政治はまさに新たな局面へと突入しました。

OnePieceの大ファンであり、考察系YouTuberのチェックを欠かさない。
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