ドラクエ1・2MODレベル上げはアホ？

ドラクエI＆II MODレベル上げは「アホ」なのか？面倒を楽しむ現代人のゲーム観

結論から言おう。ドラクエI＆IIにMODを導入し、レベル上げに勤しむ行為は、一見「面倒くさい」という言葉で片付けられるかもしれない。しかし、現代人があえて古いゲームにMODを導入してまでプレイするのは、単なるノスタルジーではなく、高度にパーソナライズされたゲーム体験の追求、そして達成感とロマンを求める行為なのだ。この記事では、なぜ今、ドラクエI＆IIなのか、MODを入れることの意義、そしてその行為に対するツッコミどころを徹底的に解剖し、現代におけるゲームの多様な楽しみ方を提示する。

1. なぜ今、ドラクエI＆IIなのか？ノスタルジーだけではない、ゲームデザインの原点と自己定義

「ドラクエって、昔ながらのゲームでしょ？レベル上げとか、今さら面倒じゃない？」という疑問は当然だ。しかし、ドラクエI＆IIは単なる過去の遺物ではない。それはRPGというジャンルの基礎を築いた、紛れもない金字塔なのだ。

ノスタルジーと回顧: IGN Japanの記事が示すように、過去に熱中したゲームを再びプレイすることは、強烈なノスタルジー効果をもたらす。HD-2D版としてリメイクされたことで、グラフィックが現代風にアップデートされ、より多くの層にアピールしている。しかし、ノスタルジーだけでは説明できない魅力がある。
ゲームデザインの原点回帰: ドラクエI＆IIのシンプルなゲームデザインは、RPGの根本的な面白さを再認識させてくれる。レベル上げ、装備収集、ダンジョン探索といった要素は、現代の複雑なゲームに埋もれがちな、ゲームの純粋な楽しさを思い出させてくれる。RPG研究の第一人者である田中圭一氏（仮名）は、「ドラクエI＆IIのシンプルさは、現代ゲームの過剰な演出や複雑なシステムから解放され、プレイヤー自身が物語を紡ぎ出す余地を与えている」と指摘する（提供情報より）。つまり、プレイヤーは単にゲームを消費するだけでなく、積極的にゲームに関与することで、自己を表現する手段としているのだ。

2. MOD導入：ゲーム体験のパーソナライズと最適化

MODとは、ゲームのデータを改造し、本来とは異なる遊び方をするためのツールだ。ドラクエI＆IIにMODを導入する行為は、「面倒なレベル上げ」を効率化するだけでなく、ゲーム体験そのものを自分好みにカスタマイズする行為と言える。

MODの種類と効果: 経験値爆増MOD、敵出現率調整MOD、グラフィック向上MODなど、多種多様なMODが存在する。これらのMODは、単にゲームを簡単にするだけでなく、プレイヤーが求めるゲーム体験に合わせて調整を可能にする。
パーソナライズされたゲーム体験: MOD導入は、プレイヤーに圧倒的な自由度を与える。経験値の調整、グラフィックの変更、イベントの追加など、自分だけのオリジナルなドラクエI＆IIを創り出すことができる。これは、高度にパーソナライズされたコンテンツを求める現代の消費者のニーズに応えるものと言えるだろう。
ゲームバランスの再構築: MOD導入は、ゲームバランスを崩壊させるリスクも孕んでいる。しかし、意図的にゲームバランスを崩すことで、新たな戦略やプレイスタイルが生まれることもある。例えば、極端に敵を強くするMODを導入することで、より戦略的な戦闘を強いられる、といった具合だ。

3. ツッコミどころ満載？：それでもMODを楽しむ心理的背景

MODを入れてレベル上げをするプレイスタイルには、当然ツッコミどころもある。しかし、それでもMODを楽しむ人がいるのは、そこに独自の面白さがあるからだ。

「それ、本当にドラクエなの？」という疑問: MODによってゲームバランスが大きく変わると、オリジナル版の面白さが損なわれる可能性は否定できない。しかし、MODを楽しむ人々は、オリジナル版の完全な再現を求めているわけではない。彼らが求めているのは、自分好みにカスタマイズされた、唯一無二のゲーム体験なのだ。
「時間泥棒！」という批判: レベル上げに時間を費やすなら、最新のゲームをプレイした方が効率的だという意見ももっともだ。しかし、MODを楽しむ人々にとって、レベル上げは単なる作業ではない。それは、自己満足のための儀式であり、達成感を得るための手段なのだ。
「改造の自由度」が生む創造性: 自分好みにゲームをカスタマイズできるのは、MODならではの魅力だ。ゲームクリエイターになりきって、自分だけのドラクエI＆IIを作り上げる喜びは、他のゲームでは味わえない。
「達成感」の再定義: 苦労してレベルを上げたときの達成感は、オリジナル版とはまた違ったものになる。MODによって難易度が調整されたとしても、それは自分自身で設定した目標を達成した証であり、自己肯定感を高める効果がある。
「ネタ性」とコミュニティ: あえて面倒なことを楽しむという行為は、一種のネタとして楽しめる。SNSなどでMODの情報を共有したり、自作のMODを公開したりすることで、他のプレイヤーとの交流が生まれる。

4. 面倒なゲームをあえてやる理由：ロマン、創造性、そして自己超越

現代のゲームは、親切設計で、プレイヤーを飽きさせない工夫が凝らされている。しかし、ドラクエI＆IIのような昔のゲームには、不便さや理不尽さも存在する。それでも、あえてそうしたゲームをプレイするのは、「ロマン」があるからだ。

困難を乗り越える達成感： レベル上げという苦行を乗り越えた先に、何が見えるのか？それは、自己成長の証であり、達成感という名の報酬だ。
創造性： MODを導入することで、自分だけのオリジナルなゲーム体験を作り出すことができる。これは、単なるゲームプレイを超えた、創造的な活動と言える。
思い出の再構築： 昔、夢中で遊んだゲームを、新しい形で楽しむことができる。これは、過去の自分との対話であり、自己理解を深める行為でもある。

5. ドラクエI＆IIを楽しむ、その他の方法：縛りプレイ、RTA、考察

レベル上げ以外にも、ドラクエI＆IIを楽しむ方法はたくさんある。

縛りプレイ： 例えば、「武器屋禁止」「防具禁止」「回復魔法禁止」など、自分でルールを設けてプレイする。これは、ゲームの難易度を上げ、新たな戦略を編み出すための挑戦だ。
RTA（リアルタイムアタック）： いかに早くクリアできるかを競う。これは、ゲームの知識、プレイヤースキル、そして運が試される競技であり、高度な戦略と集中力が必要とされる。
考察： ストーリーやキャラクターについて深く考察する。これは、ゲームを単なる娯楽としてではなく、文化的なテキストとして捉える姿勢の表れだ。
コスプレ： ドラクエのキャラクターに扮して、イベントに参加する。これは、ゲームの世界観を現実世界に持ち込み、他のファンとの交流を楽しむための手段だ。

「楽ちんプレイ」「バッチリ冒険」「いばらの道だぜ」のゲームモードを活用して難易度を変えて楽しむのもいいだろう。記事にもあるように「バッチリ冒険」で真エンドクリア(１と２合計75時間)した人もいるようだ。引用元: PS5速報！